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 (10) 新 田 

千葉街道沿いに市川から八幡に向かって進むと、道の両側に細い路地の入り口を見つけることが出来る。
それが市川の町の発展と共に宅地化されてきた新田の町であり、路地や昔の生活のなごりが今でも多く見られる。


                       

                          松林に囲まれた春日神社本殿跡(新田5)


  新田一丁目

千葉街道沿い、京成線からJR線に囲まれた地域、静かで、昔からの住宅街。最近は開発が進んでいるが、路地のなごりである防犯灯の姿も見られる。
その路地のいくつかを訪ねてみたい。

                          


 <折れた防犯灯のある路地>                                                 

歴史を感じさせるふところの深い路地が、千葉街道から少し入ったところに残されている。

  

 路地入り口、真っ直ぐな道が続く             微妙に変化している砂利道     街路灯も木で出来たものもある


      

立派な唐草模様の入った鉄製の門      大きくなった松に押しやられた塀      ぼろぼろになった街灯の支柱


 <第71号のある路地>

入り口は舗装されているが、少し入ると砂利道に変わる。忘れ去られたような静かな道が続く。

    

県道に面する、ある路地入り口  その先に小さな広場があり、その先は狭い砂利道である 樹木のトンネルを抜けるとそこに路地が


    

緑のトンネルと過ぎると、また道幅が広くなる  角を曲がると、向こうに第71号が見える  その下をそのまま進むと千葉街道に出る


 <第36号のある路地>


千葉街道に面した広い入り口の奥に路地の入り口がある。その歴史を3本の防犯灯が伝えている

    

入り口付近は広いがすぐに狭くなるが、 少し先でまた広い最も路地らしい所にでる。角に木の防犯灯第32号 その先に旧式防犯灯も



      

さらに庭の中には旧式防犯灯の欠けた柱  その先の曲がり角に防犯灯第36号がある    (反対側からみた第36号)      


 <昭和五年の文字の刻まれた石段>
       

      新田一丁目の石段の脇にある「昭和五年五月○○」の文字、この階段が造られた記念だろうか


 <アパートと路地>

                 

  入り口に防犯灯103号が出迎えてくれる路地を進むと、行く手にアパートが立ちふさがっている。もとは道があったのだろうか
  *防犯灯103号わきの古い家はなくなりました(08-3)


 <離れ小島の路地>

路地の途中が駐車場になって、奥の部分が取り残されてしまった。

    

駐車場の奥の塀の間に道が見えた。街路灯もある。進むとまぎれもない路地とアパートが現れた。   (今来た道を振り返る)


  新田二丁目

JR線から南の、民間アパートやマンションも多い地域。路地はほぼ直線で主に南北に通じている。

 <直線の路地>

            

車の通らない横丁の静かな路地を歩くと、古びたアパートがあった。その先の広い道路には、トタンで覆われたお店が今も営業していた


 <井戸が顔をのぞかせている路地>

                

        駐車場と公道の間をつなぐ路地のなごり、その途中のブロック塀に井戸の一部が顔をのぞかせている


                        


           横道に入ると、さまざまな路地の跡を見ることができる。やがて建物が建つまであいだの草道


 新田三丁目

 <どこまでも続く道>

  

新田三丁目の直線道路。しかしよくみると途中で道路の幅がことなっていることから、その開発がかなり古いことがうかがわれる。
ここを更に南下すれば、工場地帯である


  新田四丁目

 <市川駅裏の路地>

駅裏にも路地の面影は濃く残っている。
  

ビルの間の路地入口を進むと、ほぼまっすぐな路地が細くなりながら続くが、途中で道がずれてつながっていたりする。


  

ある路地入口、角を曲がると古い家の軒先を通り、空き地の傍らにでる。こんな静かなひっそりとした場所が繁華街のすぐ裏にある。


  新田五丁目

 新田五丁目は市川真間駅とJR市川駅にはさまれた地域で、新田一丁目より駅に近い場所である。その割には静かで昔の面影がただよっているが、移り変わりも激しい。

 <防犯灯の柱と木の電柱の残る元路地>
 
  

道路の真ん中に一本の棒が立っている   突き当たりの道には防犯灯があった     その通りをずっと奥まで歩く


      

途中の舗装された路地       その奥に一本の高い木の電柱が立っていた その電柱の脇に井戸の跡と思われる鉄板の蓋が残されていた


           

その先の空き地の脇に立つ電柱は民家の二階の屋根よりはるかに高い。うっすらと苔の緑がその表面を覆い、無数の傷跡がそこに見えた。


                       

一番奥の枝道は狭い路地で、その先は今は空き地になってしまったが、少し前まで木々の多い、立派な木造の民家があった(07/12)。


 <商店街のビルの間から始まる路地>

とある、ビルの間に路地の入り口があった。

                  

ビルの間に人一人が通れる隙間がある。その奥に電線が延びている。ためらいながら進むと、その突き当たりに斜めに抜ける細い路地があった。


  

路地は進むにつれて道幅を広げ、生垣のそばを通り、新しい住宅の前を通り、別の通りへ抜けることが出来る。思いもよらない世界だった。


 <千葉街道へ抜ける路地>

      

左)はJR線の高架で行き止まりとなった路地、途中に洋裁学校の建物がある。中)は路地の傍らの植木、いつからあったのだろうか。右)は千葉街道に抜ける路地入口の階段、だれがつけたのか、手すりが左側にある。


          

別のとある手すりのついた千葉街道に抜ける路地入口、少し先で砂利道となり、中)のゆるやかな坂をあがると、片方が生け垣の心地よい路地に出る。


        

この界隈で最も、昔の面影を残す路地入口。中)ぽつんと立つ街路灯の下を通り、右)のさみしい空き地の脇を抜ける。


        

空き地の少し先には古い家がある。中)玄関の軒先には灯りをともすための電球がつけられているが、人の気配はない。
右)その先は静かな住宅街に続いている。喧噪のすぐ隣の別世界。


 <清められた路地>
        

舗装道路にぽっかりとあいた路地入口         掃き清められた路地、曲がり角に防犯灯  角を曲がると神社の松林が前方に見える


           

松が境内を埋め尽くすように茂っている。地面は砂地なので根本がえぐれているものも多い。鳥居には「春日神社」の扁額が掲げられている。
しかし、その向こうの石段上の基壇には建物の姿はない。そのためだろうか、あたりには寂寞とした雰囲気がただよっている。


                          

                             春日神社本殿跡から千葉街道をのぞむ


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